*ご本人のご承諾をいただいて掲載しております
A子さんは、30年前に結婚して子供さんにも恵まれて、一見普通に暮らして
いる主婦の方が、ご主人のご両親(義父母)とははじめから別に暮らしてはい
ますが、結婚してまもなくのころから、ご主人の実家で親戚が集まっている場
で嫌みをいわれたり、台所を手伝っていると、義母の妹が「ぐずぐずしないで
早くして!」と言いながら、腕や背中を小突いてきたり、それを見ていた親戚
が笑ったり・・・2度3度どころか、常に親戚が「嫁いじめ」のような状態
で、ご主人は何も言わず(台所は見ていないけれど)、常にご両親の味
方・・・・
それでも頑張って、親戚の集まりにはなるべく手伝いに行ったけれど。3年す
ぎた頃から、まったくつき合いをやめたのです。
ご主人だけときどき実家に帰るくらい・・・
A子さんいわく、「さんざんいじめられたから、義父母が亡くなっても葬儀も
行かない」とのこと。
そう言いながらもA子さんは、まだ考え迷っているのです。
この時点で散々に悪態をついた義父母さんは弱り、親戚もすでに亡くなった方
もいます。
義父母も自力では動けないほど年をとっていました。いまは当時の面影さえな
いようにおとなしくなっていたようです。
このまま恨みを引きずってしまうよりも、もしものときにはこの家に縁のあっ
たお嫁さんとして、葬儀には出られた方が良いと思います。そうお伝えしまし
た。
ご自身はできる限り心をつくされてその気持ちを受け取るか受けとらないかは
相手の勝手です。
その無理をしてみることで、ご自分が受けた恨みつらみを、手放すことも出来
ます。
そうでないと、のちのちまで心の中で、怒りや恨みを、引きずってしまうこと
も多いのです。
考え方はそれぞれですが、相手に伝わらないことでも、ご自分は道理を通せる
ことがなによりも大事なときもあります。