いまから40年も前のことですが、
知人の実家に一度遊びにお邪魔したことがありました。
そのお家は少し郊外のところでしたが、曾祖父さんの時代からその土地で庭石
や墓石の販売をしているお宅でした。
広く大きな家でしたが、大家族で、
とても忙しそうでとても和やかなファミリーでした。
ところがその家に泊まった晩に、眠れない一晩になったのです。
2階の一部屋に通されて眠ろうとすると、部屋のタンスや天井から、
すさまじいほどの音で「バキッ! バシッ!!」と音がしてくるのです。
再度眠ろうとしても今度はヒソヒソと人の話し声と、
悲しそうな泣き声が聴こえてきたり、
霊の影と姿がちらついて、なんだかとても落ち着ける状態ではありません。
もちろんその部屋も隣の部屋も誰もいません。
家のお仕事が墓石の販売をされていましたから、心を持って対処しなければな
らないご商売でもあり、いろいろな霊との関わりも強いはずです。
翌日知人に家の仕事柄、お参りをしたり供養や清めを続けたほうが良いという
話をしましたが、
ほとんどとりあってくれませんでした。
まだ私も霊的な仕事をしていませんでしたから
それ以上お話しできませんでした。
立派な神棚もありましたが、おそらく先代からのもので、
いまはあまり大切にされていないしお掃除もされていない状態が
一目でわかります。
浄化される力がありません。
その後そのお仕事は後継ぎがいなくて、ご商売をやめたのですが、
そうなるべく要因があったのですから仕方がないかもしれません。
それでも代々続けてこられたのは、ご先祖からの徳もあったでしょうし、
その前の代までは神様のお祀りもきちんとされて守られていたのです。
神霊に携わるお仕事の方は特に大切になさることでよき巡りにもなるのです。