霊というだけで、怖い顔やお化けを連想することは、多いと思います。常日頃
に「霊」をとりあげるとお化けで出るようにあらわされてきたせいでもあるでし
ょうが、姿が出てくれば確かに霊だとわかりますし、それこそ体を通り抜けて
いくような体験に遭遇したのなら嫌がうえにも納得せざるおえないでしょう。
けれど霊といわれている存在は姿そのものが残るというよりも、肉体はすでに
ありませんから気持ちが残るのです。
例えば、まだ小さなお子さんがいるのに、親がある日突然の病気や事故で命を
落としたとしたら、おそらくお子さんのことが心配で心配で思いが残ることに
なるでしょうが、けれども体がすでにありませんから、気持ちはあるけれど、
実際に抱きしめてあげたりすることはできません。
このような場合には、おそらくお子さんを、今後面倒を見て育ててくれる人の
意識の一部をかりて子供さんを見守り、ときには気持ちを伝えてこようとする
かもしれません。
それとはまた違う意味で、亡くなった後も気持ちが残り、人を恨んだり、行き
場所さえ迷っている意識世界に入り込んでしまう霊もいます。
四面楚歌のような霊的世界で身動きがとれず、自分が何者かも説明できない世
界でもがき、肉体も存在しないために人の意識に入り込むこともあります。
人間もいつも精神的にベストな状態ばかりではありませんから、ときに落ち込
みやマイナス思考や極端なストレス状態になったときに、意識がコネクトして
しまうこともあります。自分であって自分ではないような感覚にもとらわれや
すくなることも現象の一つです。
特にもともと霊感の強い人が体験しやすいのですが、意識に憑いた霊を救うこ
とも必要ですが、まずはじめに自分自身が気付いて受け入れること。そして見
えない世界に手を差しのべていくことが霊的な解決の糸口になると思います。
嫌だと思うことを、受け入れて考えてみると以外とスムーズに悩みの扉が開い
てくるときもあるのではないでしょうか。
気持ちや考え方を変化させながら乗り越えるごとに、しあわせが「心の中に姿
をあらわしてきます。