ご本人の了承をいただいて掲載しております。
A子さんご夫婦は、ご主人のご実家とは別に暮らしていましたが、
行き来する間柄でした。
義母さんが亡くなってから遺品整理や形見分けで整理していたときに、いくつ
もの様々な神社やお寺のお守りが引き出しに入っていて、
義母さんが生前何ヵ所も旅行でいったようなところの遠い神社のお守りもあり
ましたから、A子さんはもよりの神社でお焚きあげ しているところへ持ってい
きお返しして、お礼参りもしてきたのです。
ただとても小さく可愛い鈴のついたお守りだけは自宅に持ち帰り部屋の小物入
れにしまっておくことにしました。
全部処分してしまうと、なんだか義母さんに申し訳ないような気がしたことも
あってしばらくはそうするつもりでした。
その後、日々の忙しさで何日か過ぎた頃、
夜中に寝ているととても小さく「コトッコト、 コトコト~」
と聞こえてきて、空耳かと思うくらいの音でしたが、
何度も何度も聞こえてきます。
そこからだろうかと聞き耳をたてると、
「あれー?もしかして小物入れから音がしてる?
あの中はお母さん(義母さん))のお守りだわ」と思ったそうです。
どうしましょうと訪ねられましたが、そこの神社が近ければおまいりにいかれ
て、そのお守りもきちんとお返しした方がよいとお話ししました。
幸い一時間以内で行けるところでしたので、
後日参拝してお返ししてこられました。
実はそのお守りは、ご実家の土地がとてもご縁がある神様の系統のお守りでし
たから、義母さんが亡くなったいまお返ししておきなさというメッセージでも
あったのです。
感受性が強いA子さんだからこそ気がついたのかもしれませんが、古いお札やお
守りに失礼のないお返しができたことがよかったです。
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