悩みをかかえている最中は仕方がないですが、何年も過ぎているのにいつもいつも想い出して、
「あの時はこうで、ああっだった」ととめどなく思い出されて後悔と反省と、出来ればやり直したいと、いつまでも、何度もくりかえし思い出すこともあります。
普通は想い出しても「もう仕方がない」と、すぐに切り換えることができるのですが、霊的に影響をされやすい人は、ひとたびその想いに駆られると心が身動きできなくなるように止まってしまうこともあるのです。
一つの思いから気持ちがなかなか離れられずにいたり、その反面人から見える自分はどのようにみえているのかを気にして、人から見られる自分の評価や容姿を気にし過ぎるあまりに 「自分らしさ」 を出しきれないこともあるのではないでしょうか。
やり直したくてもすでに過去の出来事の時間は取り戻すことができません。
過去の時間よりも、今からそしてこれからが、より 「自分らしさを表現し」 納得できる生き方をすることではないでしょうか。
生きる条件は非常に限られているし、自分勝手に行きたいところへもすぐには行けないかも知れませんが、気持ちの時間を未来に向けてしあわせ探しを進めてみたらいかがでしょうか。「今日より明日へ」
・自分の美点
「欠点」の反対は「美点」です。
自分の欠点や嫌なところを並べてみると、かなりスラスラと言うことができても、反対に好きなところをあげてみるとなかなかスラスラと出てこないものです。
自身に対して嫌いだという面はよく観察しているのに、好きなところや長所に関しては以外と無視をしやすいことが多いように思います。
自分で自分をほめることは、あえて考えないものですが他人がほめてくれても即座に受け取れないことにもなります。
自己評価が厳しすぎて自分の悪いところばかり探そうとし過ぎてもつらいです。
最近は「いじめ」が流行り言葉のように使われていますが、いじめるほうも自分が持つ不安と、自分の嫌いなところばかりで行き場のない「心の苦しみ」を友人もしくは職場の同僚に転嫁して鏡になってしまうのです。
同じ空間にいる時間が長いために自分が映ってしまうのでしょう。
とくに子供同士の社会では、純粋に大人や社会の流れを敏感に表現していることも確かではないでしょうか。
ご自分の美点をというと考えこまれることが多いのですが、人によっては 「電車に乗っているときにお年寄りに席を譲ってあげたりすること」かもしれませんが、もっと単純でいいのです。
「きれいな花をみてきれいと感じる」 「美味しいものをたべて美味しくしあわせと感じる」「寝る前に一日の充実感」 などそれぞれの場面でいまここにいるしあわせを見出していくことが美点探しでもあります。
悪いところ、弱いところ探しよりも、好きなところ探しから始めたらいかがでしょうか。それに人の欠点探しよりも「美点」探しをするほうが何よりも自らの心が温まってくるのではないでしょうか。