*記事の事例はご本人のご了承をいただいて掲載しております
Aさんの祖父さんが所有していた山の別荘をほとんど利用しなくなったためにてばなすことになり、幸いにもその別荘を気に入って購入したいという人Bさんが現れて契約する事になったそうです。
「こういうところでゆっくり暮らしたい」
契約当日にAさんは不動産業者と別荘で待ち合わせ、契約者のBさんを待っていたのです。
ところが1時間しても2時間経っても現れないのです。
不動産業者がBさんの自宅に連絡しても携帯電話に連絡してもつながらない。
はじめは車でも込んでいるのか、道を間違えたのか少し山なので携帯もつながらないのか?・・・いろいろ考えてもどうにも連絡が取れず首をかしげながらその日は解散したそうです。
Bさんは独身のため他のご家族に連絡も取れず、2日後に不動産業者がBさんの自宅を訪ねて理由がわかったそうです。
自宅で亡くなられていたと連絡があったそうです。
契約日の当日には亡くなっていたのです。
それでは来ることはできなくて当然です。
なんという巡り合わせでしょうか、
Aさんご家族も「どうして」という思いも残るかもしれませんが、すでに亡くなられたBさんはこのことがあったから、後日ですが早く発見された事にもなります。
そうでなければ、一人暮らしの孤独死でもっと遅い発見になっていたのです。
袖ふれあうも多生の縁、寿命は変えられませんし、だれもBさんを看取ったわけではありませんが最後を早めに見つけられたのもご縁でもあります。