龍神の話
この数千年の間に、未知への驚異や精神的に未発達だった部分を補うためにも宗教という概念が人の心身を守ってきてくれました（かなり行き過ぎた宗教もありますが・・・・・）。
多々ある宗教ですが、似たような神話は日本にも外国にもあります。龍神、ドラゴンなどは似たような姿でなく、ほとんど同じ姿で表わされています。
龍の姿が描かれているのを目にすると、力強さを感じられたり、また怖さや威圧感を覚えるかも知れません。龍神系と言われる神社にもご縁があり、随分お参りに伺うことがありました。それとは別に龍神を祀っていると言われていない所でも、龍神がいる感覚になることもあります。確かに霊的に感じ取ることができるし、龍神のビジョンが浮かんでくることもあります。
昔から龍神様は大切にお祀りもされてきましたが、古きものは常に新しいものに知恵を残してくれていますから、守っていかなくてはならないことと、龍神と感じられるようなその場所が、大自然の「気」「龍脈」のようなパワーを有しているのです。神社があるわけでもないけれども、とても勢いが感じられる所もあります。
それらに遭遇して心身の五感を超えた感性が、私たちの持つ概念と同調したときに、龍神の姿として感じ取ることになるのです。強烈な自然が発する、静かで巨大なエネルギーの動的な流れが龍という姿に現されてきたのです。黒龍も白龍も描かれますが、これもまた自然の有するプラスマイナスのバランスと共存を意味しているのです。
信仰的な意味では龍神様がいるパワーがあるという神社もあります。実際、有名なある神社へ参拝に行ったときに、龍神の姿が何度も出てきたことがありました。神社でお祀りしているお社を拝見する限りでは、特別に龍神様をお祀りしているわけではないので、ここの眷属として守っているのかという考えでおさめておこうと、それほど気にしてはいませんでした。ところが、土地に詳しい方に伺ってみるとその神社の山の峰を越えたところに、いまではほとんどの人がわからないけれど小さな石があり、それが龍神様と言われていたのだということを聞きました。
もともとは山の気が龍とされてきていて、石が置かれていた場所は「龍気のツボ」でもあるのでしょう。そういう気が満ちている所の近くに神社が建てられていました。多大なパワーを秘めていることも認識されたうえで信仰されてきたのでしょう。
＊ある方は自宅から見える山の一つが公園にされるために木が伐採され、山を削られていく準備がされていたそうですが、その山を夕暮れに眺めていると、大きな龍の姿が隣の山に飛んでいったのを確かに見たそうです。
公園にするために整地が始まる頃に山の持つ大きな「気」が動いたのでしょう。自然の持つ「気」は敏感に反応するのだとも言えます。
（スピリチュアルカウンセラー・加藤眞澄）
