過去の出来事に対して思いが離れないとき
過去に自分が原因で起きてしまった出来事を、
何年経っても気にかけている方がいます。
時間は戻らないとわかっていても、
「あのとき相手を不快にさせてしまった」
「申し訳なかった」
という思いが心に残り続ける。
中には、
今では連絡先もわからない。住んでいるところもわからない。
もう会うこともない相手に対して、
毎日神さまに手を合わせて、
相手の方に「ごめんなさい」と祈り続けている方もいます。
そこまで心を尽くすということは、
その方が 誠実で、真摯で、優しい心の持ち主 である証拠です。
「申し訳なかった」
「自分を正しく保ちたい」
「誰かの心を傷つけたくない」
そうした思いがあるからこそ、
過去の出来事が心に残り続けるのです。
過去の反省を抱え続けるということ
謝ることは悪いことではありません。
ただし、自分を罰するための謝罪になってしまうと、
心はいつまでも過去に縛られてしまいます。
不快にさせた相手がいたという事実は、
あなたの人生の中で起きた一つの出来事であり、
出会いも含めて一つの流れの中にあります。
その出来事を通して、あなたも相手も
何かを学び、変化し、成長していくための“シナリオ”でもあります。
今の自分は、過去のような同じ選択をしないほど成長しているはずです。
大切なのは、
・そのとき何を思ったのか
・何を感じ取ったのか
・その後どう行動したのか
・今の自分は何を学んできたのか
ここに意識を向けることです。
いつまでも縛られないために
過去に縛られ続ける心の状態
「毎日その方に謝っている」という状態は、
とても真面目で優しい心の表れですが、
同時に 過去の時間から抜け出せない状態 でもあります。
「自分が悪かった。ごめんなさい。」
この思いを今日も明日も繰り返してしまうと、
それはやがて 心の縛り になってしまいます。
はっきりしているのは、
あなたはもう十分に反省し、
同じことを繰り返さないほど成長しているということです。
過去への思いを「感謝」に変えて
大切なのは
過去の自分にも、今の自分にも、
「感謝」 を向けていくことが大切です。
「ありがとう」
「学ばせてもらいました」
「ここまで成長できました」
こうした言葉は、
心をやわらかくしてくれる言霊です。
神さまに手を合わせるときも、
自分を責める祈りではなく、ネガティブな懺悔でもなく、
「今日まで生かされていることへの感謝」を伝える。
という感謝の気持ちを伝えていくとよいでしょう。
神さまはあなたを責めていません。
あなた自身も、もう自分を許していいのです。
大切なのは、これまでの過程で何を得たかです
過去の出来事は、
あなたを苦しめるために起きたのではありません。
その出来事を通して、
これまでの過程で何を得たか
あなたが何を学び、
どのように心が変わってきたのか。
そこにこそ、
あなたの人生の意味があります。
どうか、これまでの自分を責めるのではなく、
やさしく認めてあげてください。
そして神様に手を合わせて謝るのではなく
「ありがとうございます」
「経験を積んでここまで進んできました」「感謝します」
そんな言葉を届けてみてください。
過去はあなたを縛るものではなく、
あなたを育ててきた大切な道のりです。
これからのあなたは、もっと自由に、もっと軽やかに歩いていけます。
ありがとうございます。
