もう30年以上前のことですが、私の母親が50代で病気のため、
3ヶ月弱の闘病生活の後に亡くなりました。
葬儀も終わり、いろいろな準備であわただしく動いていましたから、
悲しみに浸る時間もなく2、3日が過ぎた頃、
気がつくと胸が苦しいことに気がつきました。
胸が苦しく息苦しかったり少し楽になったりの繰り返しが続き、
看病や葬儀で疲れたのかと思っていました。
体を休めるためにも何もしないで寝ていようとするのですが、
呼吸は浅くなるし、余計苦しくて気持ちまでつらく悲しくなるのです。
自分が感情的になっているのかとも考えましたが、
母親の死は悲しいながらも受け止めているのに、
それでも気持ちのやり場がないような感じです。
母の霊が近くにいることもわかりましたがそんなとき、
夢うつつの状態で母親が入院中のベッドに寝ている情景が鮮明に見えたのです。
はっきり目覚めたときに、この苦しさは亡くなる前の母親の状態なのだということがわかりました。
ただ母親の霊的意識が迷っているのではなく、
早く亡くなってしまいもっと話したいことがあるようでしたが何もしてあげられないということに、つらさを感じていたようです。
訳あって別居して暮らしていたのでその思いが意識として強くあるために、
伝わってきて同調したのです。入院中の意識も記憶に新しく、
苦しい感覚が残っていても肉体を離れているので
体の辛さ重さは解放されてきます。
つらく悲しいのは思いの意識です。
私は大丈夫だからと霊に伝えて祈り、
初七日も過ぎたころ楽になってきたのでした。
お身内の方を亡くされたときに、
つらさや苦しさなど伝わってくることもありますが、
亡くなった事を理解されている霊でしたら
初七日や四十九日も過ぎてくると霊も肉体の感覚から離れてきます。
それまではこの世に思いが残っても仕方のない時期なのかも知れませんが
あまり長い間続いているようですと
少し問題を抱えていることもあるかもしれません。