お守りといえばまず、神社等のお守りが浮かんでくることでしょう。
毎年新しいお守りを買って身につけていたり、
受験や就職や安産のお守りのような、
日頃の生活で精神的に負担が大きくなっているときに
お守りのお世話になることが多くあります。
苦しいときの神頼みは実に的を射ている表現で、
そんな大変なときにはお守りでも持っていようかなと思うものです。
しかし願いが叶わないと、「やはり神などいないし信じない!」と思ってしまうかもしれません。
この世には叶う事と叶わない事があるのだと自分が納得できるまでの行為が幾度か繰り返されるものです。
それは神という存在がその人によって違いますから、
仕方がないこととも言えます。
自身の気持ちの拠り所として、お守りという物に託して
神という高い精神性を持つ意識とつながりを築いていこうとする
一つの手段として工夫されてきたパワーを与えてくれる存在でもあります。
身近なことでは、例えばのお話ですがご主人が危険な登山に行こうとしたときに、奥さんが渡すお守りは神社のものでも、あるいは手作りの可愛い子袋だとしても、
無事を願う思いやりのこもったつながりを物に託しているのです。
そしてそれを受け取り、肌身離さず大切に出かけるご主人との精神的なつながりが生み出され、「力」も与えてくれます。
人は自分の中に高い精神性があるにもかかわらず、
何か追い込まれてくると絶対に大丈夫だとはなかなか思えないもので、
自分で真の自分が見えない不安をお守りなどに置き換えて、
そこに気持ちを込めて心を置くと考えたほうがよいでしょう。
いろいろな所のお守りを山のように買ったりもらったりすることよりも、
いつも参拝している神社のお守りだったり、
大切なご家族のくれた心の込もったものがあなたのお守りになったり、
愛する人からのプレゼントが大切なお守りになったりします。
例えばそれがペンダントだったとしても、窮地に追い込まれたときにそれを握り締めて問題の解決を祈ることも可能です。
信頼により自分の心が集中できて、気持ちに力を与えてくれたり、
やすらいだりできることが第一なのですから。
あまり物質的にばかり捉え過ぎないほうがいいとは思いますが、むしろ人も物質ですから致し方ないのです。
ラッキーなアクセサリーなら大切にする気持ちを忘れないでいてください。
そしてお守りとするものを持つのなら自身の心を託すものとして考えて、
「どうせ神様なんかいないんだ!」などと考えずに、
あなた自身にある神的意識につなげてください。
追い詰められたときに、「お母さん助けて、神様助けて」とつい願ってしまった人は、結構多いのではないでしょうか?
これはあなたの精神性の奥底でその存在を知っているからにほかならないと思います。本当のお守りは「愛と信頼と神性」なのです。